以前、読みたい本があり、ネットで、購入しようと、探していたら、
目的のものではない、絵本・・に出会いました。
子供の頃、『普通』ってなんだろう?っと考えてました。
よく、『普通はね・・。世間ではね・・』と、、漠然と?な
引き合いを出されて、他人を諭している人たちが多くいました。
子供だった私は、、私はだめなの?っと思って、悲しくなっていました。
世間ってなに?普通ってなに?? っと自問自答。。でも、
どう考えても、、わからず。。周りの大人は、同じこの台詞を
繰り返すばかりで、、疑問がふくれあがり、、もう、このことを
大人に聞くのはやめよう。。っと思ってしまったのでした。笑
私も成長して、そんなこんなで、、今では、
世間というぼ〜っとした尺度のなかで、生活はしていますが、
自分をまわりと比べる事なく、また、だれかを、世間(笑)の尺度にあてはめず、
その人ひとりひとりとつきあう。。事にしています。
「いいこって どんなこ?」
ジーン・モデシット文 ロビン・スポワート絵 もきかずこ訳 (冨山房 刊行)
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「ねえ、おかあさん、いい子って、どんな子?」
うさぎのバニーぼうやが、たずねました。
「ぜったい、なかないのが いい子なの?」
「ぼく、泣かないように したほうがいい?」
おかあさんは こたえました。
「ないたって いいのよ。でもね、バニーがないていると、なんだか
おかあさんまで、かなしくなるわ」
「じゃあ、いい子って つよいこのこと?」
「なんにも こわがらない つよい子に なってほしい?」
「まあ、バニーったら。こわいものが ない人なんて いるかしら」
「おこりんぼは いい子じゃないよね。 ぷんぷん おこっているぼくなんか、
おかあさん きらいでしょ?」
「とんでもない。ぷんぷん おこっているときも にこにこ わらっているときも
おかあさんは バニーがだいすきよ」
「でも、ぼくが ばかなことばっかりしていると、おかあさん いやになっちゃうよね」
「どんなに おばかさんでも、バニーは おかあさんの たからもの」
「びっくりするような おばかさんでも?」
「どんなに あきれるほどの おばかさんでもよ」
「それじゃ、ぼくが もっと かわいいこなら おかあさん、うれしかった?」
「まさか!」
おかあさんは くびを ふりました。
「バニーは いまのまんまで いいの」
ちいさな バニーは、だまって、しばらく かんがえました。
「じゃあ、おかあさんは ぼくが どんなこ だったら いちばん うれしい?」
おかあさんは、にっこり わらって こたえました。
「バニーは、バニーらしく していてくれるのが いちばんよ。
だって おかあさんは、いまの バニーが だいすきなんですもの」
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バニーとお母さん、素敵な親子の愛を描いた絵本だったのですが、
わたしは、昔の自分を思い出していました。
それは、自分が自分のありのままを愛せなかったこと。
そのせいで、ずいぶんと、つらい環境を、自らが作り上げていたこと。
ある日、ようやく、自分のありのままでよいのだと。。心の底から、思えた時、
涙がこぼれ落ちてきました。
誰に即されるわけでもないのに、
こんな自分じゃだめ、もっと、もっと、がんばらなくちゃ。。このくらいではだめ。
もっと、できるはず、、っと・・・若いころの私は、いつも背伸びをし、爪先立ちで、
一生懸命だったのです。ですが、、ずっと、そんな格好でいたら疲れてしまいます。
案の定、、わたしは、病気になりました。
バニーのおかあさんのような心で、受け入れることができた時に
ようやく、どんなに周囲に愛されていたのか、どんなに助けられていたのか、、
ということにも気づくことが出来ました。
そして、ありのままの自分を好きになれたとき、周りの人たちもありのままで
受け入れることができるようになりました。
ヨガでは、すべてを受け入れると教えられます。
その中に、自分もちゃんと、入れておいてくださいね。
自分に自信を失いかけた時、ぜひ手にとって読んでみてください。
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