クラスの生徒さんや、サロンのお客様に「体調はどうですか?」と声をかける時があります。
「調」は、調節・調律・調理などと使われるように、「ととのえる」ことですね。
心と体は繋がっています。
体をよく調えておかないと、心まで調子が狂ってしまいます。
相手の体調を気遣う日本の挨拶習慣は、素晴らしい習慣です。
経文によれば、私達の身体は、
「地・水・火・風」の四大元素から出来ていて、
この四つのどれかが増大すると、病気になったり死んだりします。
病気になっている状態を四大不調と言うのは、
この四大がよく調えられていないという事に他なりません。
この四大に「空」を加えると五大になります。
五輪塔や五重塔は、これら五大を表現した建造物ですね。
空は身体を構成するものではなく、心の事です。
ところで、飲食するという行為は、
身体に「地・水」を加えて「火」を維持する事ですね。
火は体温です。呼吸という方法で「風」を送る事によって、
飲食物が程よく燃え、カロリーが発生し、それが体内性向上を保持する元となるわけです。
地水火風を調えるということは、身体を維持するために必要な、
食べ物・水・空気を取り込むことだと言えますね。
過不足なく取り込むよう、食事と呼吸に気を付けましょう!
体と心は互いに相関関係があります。
心は四大に影響されやすい存在です。
だから、心を調えるためには、四大をよく調える必要があるのですね。
「坐禅」には、姿勢を正し身体を調える調身と、
息を調える調息が大切な要素となっています。
そのことで調心がうまくできるからです。
是非、坐禅や瞑想による調身・調息・調心を行ってみてください。