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2013年10月27日日曜日

仙骨と魂の関係@姿勢


仙骨とは腰の中央、背骨の一番下に在る三角形の形をした骨のことです。

股間接・仙骨間接この仙骨の上に、腰椎5個、胸椎12個、頚椎7個、

そして頭蓋骨が乗っています。

横には骨盤(腸骨)があり、股関節があります。

このように仙骨は体の中央に位置するとても大事な骨なのです。

そして、この仙骨は、腸骨と仙骨を結ぶ、

仙腸関節で微妙な動きをする事が最近分かってきました。

この仙骨が自由に動くという事が、

肉体的にも精神的にも重要な役割を果たすのです。

名前からして「仙なる」骨で仙骨ですしね。
英語でもセイクラムボーンと言ってシークレットが訛って、
セイクラムボーンと呼んでいます。

また仙骨には仙骨孔という穴があり、

ここからも副交感神経は出発しています。

現代人は競争社会で、交感神経が優位で働いてる方が多いですから、

仙骨(仙腸関節)の動きを良くして、副交感神経の働きを戻し、

リラックス出来るようになるそうです。そうすると。。

精神的なストレスや不眠や鬱なども

薬に頼らずとも改善していくっということなのでしょうね。


フランス語の「仙骨(sacre)」は、
ラテン語の「神聖な(sacrum)」を語源としているそうです。

ドイツ語では「kreuzbein」といい、beinは「骨」、kreuzは「交差点」で、
「キリストの十字架」を意味するそうです。

手技療法家の若山敏弘氏によると、
太極拳の動きは仙骨を重視したものだそうです。



「身体のほぼ中心にある仙骨は、手や足と密接に結び付いています。

仙骨を回すと、それはまるで波が伝わっていくように、手や足に伝わり、

連動した動作となるのです。

鞭をイメージすれば、よくわかります。

鞭は、普段はやわらかくてしなやかで、ダラリとしています。

しかし、鞭はいったん振り下ろされれば、

一瞬のうちに先端まで動きが伝わります。

鞭の柄を握った手を少し回せば、鞭は大きく弧を描いて回り、

その先端はものすごいスピードとなりますよね。

名人が鞭を扱ったとき、その先端のスピードは音速を超えるともいわれます。

その鞭の柄が太極拳の達人の仙骨であり、

鞭の先端が太極拳の達人の手足なのです。

太極拳の達人が仙骨をわずかに回転させれば、

その手足がもの凄い力を発揮して、一撃必殺技となるわけ。。ですね。


太極拳という武術が、仙骨を重視するのは、そのためだったのです。

さらに今日では、仙骨からの刺激が脳に伝わり、

種々のホルモンの分泌を正常化する働きがあることもわかってきています」

氏は更に、次のように述べています。

「人間の生命エネルギーは、

おそらく仙骨のあたりに眠っているにちがいありません。

ヨガのなかに、超能力開発のプログラムがあると聞いたことがありますが、

そのクンダリーニ・ヨガのエネルギーの源は仙骨のあたりだそうです。

その仙骨のあたりから、脊柱を、龍が天に昇るようなエネルギーが走る。

それが、クンダリーニの覚醒だということです。

インドで誕生したヨガ、それに中国で誕生した太極拳。

その両方が、仙骨のあたりに注目したということは、

やはりそのあたりに人間の生命エネルギーの秘密があるということでしょう」

近年、医学界でも仙骨が重要視されてきているらしいですが、

徳川幕府の御殿医も

「仙骨を治療することが本当の治療である」と語っていたのだそうです。

その仙骨から脊柱が立ち、姿勢を決定していますから、
体全体の要となるわけですね。


ナポレオンは身長160センチ弱の男性でしたが、

ご存知の通り、万軍を叱咤する威厳をもっていました。

それは、フランスの名優マルタに、常に自分の姿勢を矯正させていたからだといわれます。

ある方と話をしていて、こんなこともお聞きしました。

肥田式強健術の創始者・肥田春充も、

「雄弁の第1の秘訣は姿勢!第2も姿勢!第3も姿勢!」と言っています。


「正しい姿勢を以て演壇に立てば、火の如き大雄弁は自ずから中心より迸る。
朗々四隔に響き渡る大音声自ずから腹底から涌き来たり、
変化自在天馬空を駆けるゼスチュアも自ずから腰より起こる」

春充の講演の感想録には、次のように記されているそうです。

「正義の声か、神の声か。
あたかも火山の爆発したるが如く、
先生の中心より迸り出ずる生命力は僕の魂を囚えてしまった。
僕は未だこんな講演を聞いたことがない。
こんなに感激したことはない」

「先生が壇上に立たれると体全体から何物かが放射されて会場に漲り
、われわれの身体に溶け込み、われわれはこの目に見えない
霊的勢力の中に包囲されているが如くに感じた」

「百雷の合して一瞬時に砕くるが如き気合いで聴衆の心肝をつんざかるる。
はっと思って壇上の先生を仰ぎ見たまま、筆はぱったりと止まってしまう。
書くどころの話ではない。
筆持つ手はもとより、全身電気に打たれたように痺れて身動きさえできないのである」



「仙骨神経叢より脊髄神経を通じて、脳幹に正しい刺激が上がってきて、
それが全身の神経を活発に発動する根源となる」

姿勢の重要性とともに、

脊柱の土台となる仙骨が如何に重要か、お分かり頂けただけるでしょうか?

また、『ねこ背は治る!』という本に
「正しい姿勢は心も真っ直ぐにさせる」と書かれてましたが、

姿勢と心は密接に関連しているっということですね。


整体などをされている方の中でも仙骨を調整する治療をされている方も多いようです。

仙骨を調整することで、頭痛・肩こり・鬱・アトピーなども、改善するらしい。。。

それは、なぜか、、免疫力、自然治癒力である生命力を

高める鍵が仙骨の自由性(仙腸関節の動きが良い)であるということらしいです。

わたしもヨガをはじめてから、姿勢がよくなり、この20年・・風邪ひとつ

ひかなくなりました。そして、姿勢が良いことで、猫背ではなくなり、

深く呼吸ができるようになりました。このことも、自律神経・精神を整えることと

密接に関係しています。


仙骨をしっかり、たてて、よいエネルギーが体に回るようにしていきましょうね。

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