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2015年1月2日金曜日

謹賀新年 アーユルベーダー的冬の過ごし方



新年あけましておめでとうございます!

寒い日が続いていますが、皆様、どんなお正月を過ごされてるでしょうか。

わたしは、日本で、ゆったり日本風お正月を過ごさせてもらっています。



〜アーユルヴェーダー的冬の過ごし方〜


1日の太陽が出ている時間も短くなり、
寒さから外出するのもおっくうになってしまう「冬」。

 屋内にいる時間も長くなるため陽の光を浴びる機会も少なくなり、 
運動不足にもなりがちです。

エアコンや暖房器具を使う頻度が高くなることから空気も乾燥し、
乾燥肌や体調を崩す原因にもなっています。

香港は日本ほどではありませんが、
1月後半から2月にかけて、ちょうど、旧暦の正月を迎えるころ、
急に気温がさがります。 暖房設備がない住宅がほとんどなので、
外よりも家の中のほうが、底冷えする寒さですよね。
しかし。。去年末から、かなり、、寒い日が多かった香港、
すでに、体調を崩されている方も多いかもしれませんね。


香港の気候に、慣れてしまっているせいか、
湿度が、40%以下になると、、肌が乾燥してくるのが分かります。。
(これも、日本の比ではありませんが。。。)



アーユルヴェーダの古典・チャラカサンヒターやスシュルタサンヒターにおいては、
「ルトゥ・チャリア」という季節毎の生活スタイルや過ごし方に関する
アドバイスが説かれています。

ルトゥ・チャリアでは季節は6つに定義され、
それぞれの季節に応じた食事法や生活法が薦められており、
それらに従った生活を過ごしていくことにより健康で長生きが出来ると
アーユルヴェーダは教えてくれます。

これらアーユルヴェーダにおける6つの季節の定義は、以下の様に分けられています。

アーユルヴェーダにおける6つの季節)
シシーラ・ルトゥ(2月・3月中旬)※冬
ヴァサンタ・ルトゥ(3月中旬・4月)※春
グリシュマ・ルトゥ(5月・6月)※夏
ワルシャ・ルトゥ(7月・8月)※雨季
シャラダ・ルトゥ(9月・10月・11月)※秋
へーマンタ・ルトゥ(12月・1月)※初冬


それぞれの季節の期間は大体2ヶ月ずつとなっています。

日本とインドでは季節の分かれ方が少し違っていて、
日本では季節は四季に分けられ「冬」の期間が長く、
「夏」と「雨季」も前後していますが、
それぞれの季節がはじまるタイミング等にそれほど違いは無いかと思います。

香港でも同じ感じですね。 多少、、めりはりがありませんが、
春・夏・秋?冬・・・一応。。四季な感じです。

アーユルヴェーダでは
それぞれの季節に応じて身体のエネルギー
「ドーシャ」の増減も変わっていくと考えられており、
たとえば
ヴァサンタ・ルトゥではカパ・ドーシャが、
ワルシャ・ルトゥヴァータ・ドーシャ、
シャラダ・ルトゥではピッタ・ドーシャが増えてきます。

アーユルヴェーダにおける「冬」の季節というと、
へーマンタ・ルトゥ(12月・1月)
シシーラ・ルトゥ(2月・3月中旬)にあたります

「冬」の季節はアーユルヴェーダ的には健康維持を行っていく上で最適な季節
であるとされています。

これは、冬の季節には消化の火「アグニ」一番よく燃える季節であり、
つまり体内における消化や新陳代謝が盛んになる季節であると考えられているからです。

アーユルヴェーダの古典にも
「冬の季節のアグニは『石』でも消化できる」と書かれています(笑)。

従って、基本的には「冬」は病気などに罹りにくい!?季節とされていますが、
実際には・・・・??

この季節、空気の乾燥や室外・室内の温度差が発生することで
体調を崩される方も少なくありません。

冬の季節の乾燥による乾燥肌については個人差もありますが、
近代的なエアコンなどの暖房機器による自然な状態ではない空調環境がかえって
体調を崩してしまう原因となる場合もあります。

また、そのように冬なのに室内を温め過ぎてしまう状態から、
最近では寒い季節でもレストランなどで氷水を飲んだりされる方もいます。

これらは自然の季節の状態に対応しようとしている身体にとっては、
びっくりしてしまう状況にもなります。

自然の季節のリズムから外れた生活は、
どうしても体調を崩しやすくなってしまう状態を生み出します。

私達の身体は、季節の移り変わりに応じた自然環境に合わせた
ライフスタイルを行っていくことで、
最適な健康を維持し続けることができるようになっているのです。

さて、女性においては、
冬の季節はアグニの活性化により身体の新陳代謝が促されることで、
妊娠しやすい状態にもなります。
ですから妊活には、冬は最も適した季節と言えると思います。

ー冬におすすめする食べ物ー

冬におすすめする食べ物としては、先ずは温かくて出来立てのものが、よいですね!
それから、その季節のフルーツ(冬の果物)あんまり辛くないもの
伝統的な日本食(ご飯やお味噌汁、魚料理など)はお薦めします。

その一方で、トマト料理やチリソースを使ったもの、
ファーストフードなどは控えた方が良いと思います。

特に唐辛子を使うような料理は避け、唐辛子の代わりに黒胡椒などの
スパイスを使うと良いでしょう。

それから乾燥した食べ物、ドライフルーツ等もこの時期は避けた方が良いでしょう。

このへーマンタ・ルトゥの時期には、
Snigdha(スニグダ)・油の性質で、Madhura(マドゥラ)・
甘味とAmla(アムラ)・酸味の食べ物を摂った方が良いでしょう。

シナモンや生姜はおすすめですよ。

1年のスタート、体の状態に耳を傾け、バランスを整えて、
お過ごしくださいね。


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